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目標は子供を産むことではなく幸せになること

少し前、ある男性タレントさんが結婚後程なくして離婚され、その離婚原因について複数のタレントさんから追求されるという番組が放送されました。その離婚原因は子供に対する価値観の違いだったというのです。

男性タレントさんはもともと、結婚しても子供は欲しくないと思っていたそうです。相手の女性は子供を望んでいたそうです。この子供に対する価値観の違いは結婚前からわかっていたのだと言います。周りのタレントさん達からは「じゃあ何で結婚したのか?」という質問が飛びました。彼は「結婚すれば子供が欲しいと思えるようになるかもしれない。彼女にもそう説得された」と言いました。しかし結果は、結婚しても彼の価値観は変わらず、子供を作るという点での夫婦の溝は埋まりませんでした。

ではなぜ子供を欲しくないのか?という質問がされました。彼は「責任を負いたくない、自信がない」的なことを申し訳なさそうにつぶやきました。それに対して1人の女性タレントさんが「(それってあなたが精神的に)子供なんじゃない?」と言いました。その場にいた他のタレントさん達もこの女性タレントさんと同意見らしく彼は肩身が狭そうにしてその話題は終わりました。

番組の都合とはいえこの話題がこれで終わってしまったことを私はとても残念に思いました。また、それまで私はこの男性タレントさんのことがあまり好きではありませんでしたが、この一件を見てとても好感を持ちました。

結婚して子供を作るということを「当たり前」と捉える風潮はまだ根強くあります。私の母に「なんで結婚したの?なんで子供を産んだの?」と聞くと「年頃になれは結婚して、結婚すれば子供を作るのが当たり前だったから」と答えました。そこに自分の意思や「なぜ?」という疑問はありません。もちろん母の世代でも自分の意思で考えで結婚出産した人たちはいると思います。しかし私の母のように流されるように世間の風潮に従った人も少なくなかったと思うのです。

そうした親世代を見てきたせいか、私たちは立ち止まって考えるようになりました。本当に結婚したいのか?子供が欲しいのか?育てられるのか?その結果少子化は進みました。

私たちの最終目標は幸せになることだと思うのです。子供がいて幸せな人もいれば、そうじゃない人もいる。それぞれが自分の幸せを考えてその結果少子化になっているとしたらそれでいいんじゃないでしょうか。子供がたくさんいる方がなんとなく国力が高くて賑やかで将来安泰なような気もしますが、少数だって、その少数が両親に望まれ生まれて、家庭が幸せならいいんじゃないでしょうか。たくさん生まれて、中には望まれない子もいて虐待されて不幸になるより、本当に子供が欲しいのかよく考えて産む方がいい。

 

 

女性タレントさんは彼を「子供だ」と言いましたが、私はむしろ思慮深い大人だと思いました。「責任が持てない」という発言も責任感があるからこそだと思ったのです。

 価値観の違いに正面から向き合って離婚を決断したことも勇気がいることだし、離婚して、子供が欲しいと考える奥さんを自由にしてあげることで、その女性にはまた、同じように子供を望む男性と再婚するチャンスだって与えてあげているわけだし。子供は欲しくないという気持ちを捻じ曲げて結婚して、子供が生まれてもやっぱり欲しかったとは思えないけれど、なんとなく流されて、みんなこういうもんなんだと思って生活するよりはよっぽど自分に正直に生きてるし立派だと思う。もしかしたら、本当に子供が欲しいのかどうかよく考えもせず、親になってしまって不幸になってる家庭だっていっぱいあるのかもしれないのだから。